黒松蝦夷 先生
私との約束よりも、母親の雑用を優先するカレ
●愛知県西尾市 大崎楓花さん(25歳)
最近、昨年の末くらいから付き合い始めた男子の気持ちについて、黒松蝦夷先生のご意見を伺いました。その彼、私より1コ年下で父親が経営している会社に勤めている2代目なんです。営業周りで私の父が営んでいるお店へ顔を出すようになり、それがきっかけで知り合いました。こちらからモーションを掛けて交際が始まった感じです。
それでこの前、一緒にライブへ行く約束していた日、直前になってドタキャンされたのですが、その理由が「母親に急用の買い物を頼まれた」からだと言われて思わずキレちゃったんです。彼は生まれ育ちがイイせいか性格的におっとりしていて、何かと押しに弱いところがあるんです。だから最初のうちは親にも頭が上がらないのかなと思っていたのですが、母親の雑用があるからデートに行けないとか、最悪すっぽかされるということが以前にも度々あったので、これはもしかしてマザコンなのでは?と疑うようになりました。ちなみに私は彼の父親には一度だけ会ったことがありますが、母親の方はまだ顔さえ見たことがありません。
事情をザッとお話しすると、先生はいつものように霊視してくれました。そして「彼の性格について危惧されていることは杞憂に過ぎません。しかし、複雑な事情を抱えていることは確かです」と含みのある言葉を言われました。「複雑な事情って何ですか?」「彼はまだあなたに自分の生い立ちやその両親について、詳しい話をしていないみたいですね。私が見た限りでは、この人、幼少時にじつの母親と死別していますよ」「えっ、初耳です!」「本人に取ってはあまり話したくないことなのでしょう」。
黒松先生によれば、彼がまだ小学校へ上がる前に実の母親と死に別れた後、すぐに後妻が家へ来たものの、その義理の母親には懐かず、向こうからも邪険にされて育ったというのです。ではなぜそんな冷たい義母の言うなりになるのかと言えば、ひとえに「機嫌を損ねてしまうと父親が困るから」とのことでした。
「この義理の母親というのは、男勝りで仕事を切り盛りできる有能な女性なのですが、その反面、性格が激しやすいタイプでもあるようです。彼の父親も自分の事業のパートナーとして頼りにしている一方、手を余しているところもあって、その機嫌を損ねないように細々と気を遣っている様子が窺えます。つまりこの家庭では、父子ともに彼女に気遣いして戦々恐々と暮らすのが日常化しているのです。当人に責任がないことにしても、難儀な人を好きになってしまいましたね」。
説明を聞いてめまいがしました。念のために数分ほどその義母という人の生き霊を降ろしてもらったのですが、ほとんど会話は成立せず、義理の息子のカノジョである私をどう思っているのかも分かりませんでした。
「もし結婚まで考えておられるなら、相当の覚悟が必要だと思います」最後にそう言われて鑑定は終わり、後日、霊視された通りの事実があることが判明しました。彼とは別れた方が良いのかと迷いましたが、どうしても諦められません。あらためてもう一度、黒松先生のお知恵を拝借しようと考えています。