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お客様の声

海老原里美 先生

仰々しさのない自然体の口寄せに、本物のイタコであると確信!

●東京都足立区 友部香須美さん(31歳)

私は青森県の北端にある町で生まれ育ちました。いわゆる恐山と呼ばれる地域からも近く、幼い頃に何度か本物のイタコを目にしたことがあります。直接、私自身が何かの相談事をしたということではなく、父方の実家へ泊まりがけで遊びに行った際、たまたまそこの仏間でイタコの姿を見掛けたことがあるのです。

最初に見たのは7歳の頃で、たしか夏のお盆供養の時期だったと思います。お経を上げるために檀那寺から来た和尚さんが帰った後、それと入れ替わるようにしてイタコの女性が訪れました。呼んだのは父方の祖父で、太平洋戦争で亡くなった家の長兄(私にとっては大叔父に当たる人)の霊を呼び出してもらっていたと記憶しています。私は庭先の物陰からその様子を覗いていたのですが、子供心にも恐ろしいとか気味悪いとかいった雰囲気はあまり感じられず、逆に妙にあっさりしていて拍子抜けの印象でした。白い和服に身を包んだ小柄な中年女性は、淡々とした動作で大叔父の霊を降ろしていました。大振りの数珠を片手に経文のような文言を唱えた後、おもむろに口寄せが始まり、そこで語られた途切れ途切れの言葉に祖父母や親戚の人々が涙していた光景は今でも脳裏に焼き付いています。

そんな特殊な体験があったせいか、仲の良い女友達の口から「イタコの電話鑑定を受けてみた」という言葉が飛び出した時には、驚きとともに懐かしさが込み上げました。高校を卒業して東京に出てから十年余り、『イタコ』という言葉を聞くのは本当に久しぶりでした。「イタコ直伝の霊媒術を身につけた先生が電話越しに生き霊を呼び出し、直接会話させてくれる」とのことで、彼女の説明を聞いているうちに俄然興味が湧き、自分も鑑定を受けてみることにしたのです。

女友達に教えてもらった宜保鑑定事務所に電話をして、的中率が非常に高いことで知られる海老原里美という霊媒師の先生を指名しました。鑑定に入る前の挨拶で、「私、青森の▲▲町の出身なんです」と告げると、「あそこには有名なイタコカミサマがいらっしゃいますよね。私の師匠筋の知り合いの方なのですが、もしかしてご存知ですか」と問われました。海老原先生が説明したそのイタコカミサマの風貌は、私が幼い日に目にした中年女性と似ていましたが、同一人物なのかは分かりませんでした。ただ、近隣の町村を含む地元の地理や習慣などにとても詳しかったので、(この先生は本当に青森のイタコに弟子入りして、修行したことがあるのだ)と思いました。

この時の相談事は恋愛問題でした。2年前に知り合った年下男性とデートを重ね、私の方はその人と真面目にお付き合いしたいと考えていたのですが、向こうの本心が読めず、落ち着かない心理状態が続いていたのです。それがストレスとなり、仕事の方も上手く行っていませんでした。彼が私の事をどう考えているのか。もし単なる遊び相手としか見ていないのだとしたら、思い切って関係を解消したいとまで思いつめていると伝えると、「それならこの場で直接、本人に訊ねてみたらどうですか」と提案されました。

それから口寄せに入るまではわずか1分足らず。イタコというと数珠や弓の弦を仰々しくかき鳴らしながら、訛まじりの不気味な呪文を唱えて入神状態に陥るというイメージがあります。でも海老原先生のやり方は全く違っていました。小さな声で「えいっ」と気合いを入れ、次の瞬間にはもう相手の男性の生き霊が降りていたのです。このあっさりとした感じに、かえってリアルな印象を抱きました。かつて私が実際に見た本物のイタコも全く同じだったからです。

彼の生き霊と会話した時間は5分くらいだったでしょうか。その冒頭、向こうから「この前はすまなかった。君、あの店へ行くのを楽しみにしていたのに……」と謝罪してきました。じつは鑑定を受けた日の3日前、彼の仕事の都合でデートの予定が白紙に戻る、ということがあったのです。湘南をドライブした後、私が雑誌で見つけた話題のフレンチレストランで食事をする予定でした。もちろん、海老原先生にはそんなことは一切話していません。(これは正真正銘、本物の霊媒だ!)との確信を深めた瞬間でした。

口寄せを通して彼に言われたのは、まだ結婚までは考えてはいないが、自分はそれなりに真剣に交際しているつもりだということ。さらにデートの約束をドタキャンする事が多いのは、もちろん仕事が忙しいこともあるが、数年前に上京した歳の離れた妹がメンタルな問題で入退院を繰り返しており、郷里の両親に代わって自分が面倒を見なくてはならないからだ、とも聞かされました。妹さんの件についてはその存在も含めて全くの初耳だったので、すぐ本人に電話をして確かめずにはいられませんでした。すると「今まで話す機会がなかったんだが、俺には腹違いの妹がいるんだ……」と初めて打ち明けられたのです。

海老原先生は今後、2人に取って最大の障害となるのは、彼の生家の複雑な家族事情だろうとおっしゃっていました。「この男性のお父様は、今まで3回の結婚を繰り返しています。この男性は2度目の結婚でできた子供なのですが、最初の奥様との間に産まれた長男がいて、実はその人物が彼の今の義理の母親、つまり妹さんを産んだ女性と男女の関係にあるのです。しかも恐らく……妹さんの本当の父親は、その腹違いのお兄さんだと思います」
先生の口から飛び出したのは、そんな衝撃的な言葉でした。しばらく悩んだ末、あらためて彼にこの件についても探りを入れてみると、霊視された通りの事実が存在している事が明らかになりました。それで一時は迷ったのですが、「愛があれば必ず幸せになれます」とのアドバイスを信じて、今も交際は続いています。

「このまま彼と結婚した場合、向こうのご実家と彼との縁は自然に消えていきます。腹違いの妹さんの面倒だけは、結婚後もしばらくご夫婦で見ることになるでしょう。その覚悟さえあれば、来年中にゴールインできます」 現在、海老原先生からはそんな風に言われています。その家族の事はともかく、彼と別れることなど最早考えられませんので、今後も引き続きアドバイスをいただきながら当面の困難を乗り切っていこうと考えています。

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