オーラや霊が見える幼少時代
心の傷はどう埋めるか(2)
宜保詠歌霊能者に聞く ④
胎内記憶のある幼児も
世の中には、自分がお母さんの胎内にいたときの記憶を持って生まれてくる子もいるといわれています。この体内記憶は、誰もが持って生まれてきており、先ほどのオーラの件と同じように、4歳頃になるとその記憶が失われてしまうのだそうです。そして、まれに胎内での記憶をまだ覚えている4歳児などにその記憶を語らせると、お母さんが妊娠中のできごとも見事に言い当てるということもあるそうです。そして、胎内に宿る前のことも覚えている子どももいるといわれています。
その子どもによれば、お母さんの体内に宿るのは、妊娠の約10日くらい前だというのです。ある子どもの胎内記憶によれば、お腹を蹴るとお母さんが反応してくれるのが分かるそうで、蹴ってお母さんを起こそうとしたというエピソードもあります。お母さんとしてはうれしいやら迷惑やら分かりませんが、お腹の中にいてもきちんと記憶はあるとは驚きですね。また、お腹の中の赤ちゃんに向かって歌を歌うと、その歌を生まれてきてからも覚えている子どももいるそうです。とても神秘的です。
自分の子どもに霊感があったらどうする?
誰もが皆、霊感を持ち合わせて生まれてきているといわれています。しかし、我が子に霊感があることが分かった瞬間に、なんだか複雑な気持ちになることは否めません。なぜなら、やはり怖いからです。
しかし、冷静になって考えなければなりません。特に、子どもは感性が優れているといわれているのは、既成概念がないからです。大人は色々な知識を身に着けているため、物をみるときにある程度、バイアスで見ることになります。しかし、子どもはまっさらな状態でものを見るため、ひとつのものをあらゆる角度から見ることになります。大人にも霊感はありますが、自らその感性を否定し、消し去って生きている可能性もあります。
その点、子どもは見るものすべて、感じるものすべてを受け取るため、普通の知覚においても霊感においても何でも受け入れるのです。このような前提がある中で、特に霊感がずば抜けて秀でている子どももいます。中でも子どもは、7歳くらいになると霊感は消えるといわれています。しかし、霊感は消えるといっても、5歳くらいまでの霊感が見える子どもになると、相当、扱いに困るようです。
例えば、道端やデパートやスーパーなどに霊がいる場合、急におびえるようになる子どももいるようです。また、目を合わせなかったり、「しっし、あっちいけ」と言ったりすると、霊は退散するという子どももいるといわれています。しかし、こうしたしぐさを人前で見せると、親としては恥ずかしい思いをするものですよね。
このように霊能力の強い子どもを持った親としては、どのように対応すべきでしょうか。一番不安になるのは親です。そのような親は、「この子はこの先、ずっと例が見える状態が続くのだろうか?」と心配になることがあるようです。しかし。それは、もちろん人によって異なりますし、環境によっても変わってくるといわれています。大事なのは、親の子どもへの対応です。
子どもから、「こんなものが見えるよ」といわれたときに、「やめなさい。人前でそんなこと言っちゃだめよ」と頭ごなしに否定するのはその子を全否定し、さらに孤独に陥れることになりますので、絶対避けなければなりません。もちろん、人前では言わないことはいいですが、家では見える・見えないは言ってもいいという風に、子どもの発言を素直に受け入れてあげましょう。そうした子どもの素直な感情、感覚についての発言を、親自身、理解できなくても受け入れる姿勢が重要です。
霊感の強い子どもは、自分にしか見えない世界のことを、少なからず恐れています。そんな自分も、そんな世界も恐れているはずです。子どものそのような本心を分かってあげることが、子どもの安心感につながります。もちろん、霊感があることを積極的に褒めたたえる必要はありません。しかし、強い否定は子どもを孤独にさせるということです。
霊能者になる道
では、子どもがもし強い霊感を活かして霊能者を志す場合、どのようなことが必要になるのでしょうか。もちろん、霊能者になるかどうかは子どもが決めることです。そして、霊能者になるには一筋縄ではいかないということと、霊能力を間違った方向に伸ばすと、悪い霊にそそのかされるリスクがあるということは、あらかじめ知っておかなければなりません。そして誤った霊能力の開発によって、自分の魂を汚してしまう可能性があります。
本来、人の魂は目的をもって生きています。しかし、霊能力の開発の途中で魂を汚してしまうとなると、やらなければよかったということになりかねません。霊的なことにかかわるということは、大きなリスクがあることを忘れてはなりません。よって、「●●くんは霊能力が高いから、霊能者になったら?」などと、霊能力の高い子どもに軽々しく促すことは、以後の子どもの人生についてリスクを高めることになりかねないことになります。この点、よく覚えておきたいものです。
とはいえ、本人が大人になって社会的に自分自身で判断できるようになったとき、霊能者として活躍したいという意思を持った場合は問題ないでしょう。どんな職業であっても、親は温かく見守ることしかできないはずです。子どもの頃から霊能力を持っていることは、決して悪いことではなく、かつ、めずらしいことではありません。しかし、必ずしも霊能者になることだけが最善の道ではないことを覚えておきたいものです。どのような子どもであっても、子どもの職業選択においてもそうですが、子ども自身の素直な感受性を受け入れ、さらに自ら選び取る職業を尊重してあげることが親の務めといえます。