第63回人面電柱
(大阪府)
幹線道路沿いの電柱に浮かぶ恨めしげな女の顔!
かつてそこで非業の死を遂げた霊魂が、今も成仏できずにさ迷っていると言われる場所!
関西在住の知人誘われ、気乗りしないまま現地へ出掛けた霊能者。しかし、実際にその場に立ってみると、噂とは別の意味で霊の気配が充満していることに驚く…
- 所在地
- 大阪府東大阪市荒本1
- 危険度ランク
- B ★★☆☆☆

一昨年、大阪に住む知り合いの家へ伺った際、「雨が降ると女の顔が浮かび上がることで有名な電柱がある」という話を聞きました。それは東大阪市内の何の変哲もない街中にあるとのことで、「もし良ければ、これから車を出すついでに見に行きませんか?」と誘われ、正直さほど興味は惹かれなかったもの、所要の外出のついでに同行させてもらうことにしました。
仕事柄、故人の霊魂が宿るとされるいわくつきの物品、例えば人形や装飾品、書画骨董などの心霊鑑定を依頼されることもあるのですが、よりによって霊の依代(よりしろ)が電柱というのは初耳で、恐らく壁に人の顔が浮かび上がるといった類いの都市伝説ではないかと予想していました。しかし、実際に現地を訪れてみるとかなり強い霊波動の痕跡が見られ、事前の予想を裏切られた思いでした。
問題の電柱が所在しているのは、近鉄けいはんな線の荒本駅から南下した、大手自動車メーカーの営業所の真向かい辺りの地点です。また、これに関して語り継がれている怪奇現象の噂は、次の通りです。
- 以前、この場所で1人の女性が走行中の車と電柱の間に挟まれるという悲惨な事故に遭って死亡。それ以来、雨が降る日には、その死霊が付近に出没する。傘も差さずにずぶ濡れの姿で、道行く人に青白い顔を向けてくるという。
- 同じく雨の日には、電柱の半ば辺りに女の顔が浮かび上がる。多くの目撃談を総合すると、髪の毛が長くて目が吊り上がった、いかにも恨めしげな形相であるらしい。
- 不吉な噂を打ち消すために今まで電柱は何度も塗り直されてきたが、その度に新しい顔が浮き出すのでまるで効果がない。
- 恨みを残して亡くなった女性の霊に呼ばれるかのように、付近では交通事故が多発している。
現地で間近に観察してみたところ、残念ながら問題の女性霊の存在については全く感知することができませんでした。また雨が降ると浮かび上がるとされる顔のようなシミについても、よくあるシュミラクラ現象(3つの点が集まった図形を顔として認識する脳の働き)に過ぎないと思われます。
しかし、全く何もない場所なのかと問われれば、先ほども書いたようにそうでもないのです。じつはこの周辺から少し北上した先には市営霊園があり、それを貫通するような形で霊道のエネルギー帯が形成されています。その流れは緩やかにカーブしながらちょうどこの電柱付近で道路を横断し、さらにその先にあるもうひとつの霊園まで伸びているのです。
皆様もご承知のように、霊道の帯域内では様々な心霊現象が発生します。従って、付近で霊を目撃したとしても不思議ではありません。さらに府道15号線の同エリアで交通事故が多発しているという事実も、もしかしたらこの霊道が影響している可能性があります。