第11回六本木ヒルズ
(東京都)
東京随一のセレブスポット、
その裏の顔は死者の因縁の集積地だった!
狂った霊的磁場が人間の心も狂わせる……
第11回は、六本木ヒルズ。この場所が心霊スポットであるという話は、まったくの初耳という方も多いかもしれない。しかし、一部の人々の間では、オープン当初から奇怪な現象の噂が囁かれていたと言われている。
- 所在地
- 東京都港区六本木6
- 危険度ランク
- B+ ★★★☆☆
六本木ヒルズで霊に遭遇したという話を漏れ聞いたのは、今から10年以上も前のことです。“エスカレーターですぐ前にいた女が突然、煙のように消え失せた”、“毛利庭園内で武士の格好をした人影を見た”、“夜、施設内の広場で休んでいたら、背後から人の笑い声やすすり泣く声のようなものが聞こえてきて、振り返ったがそこには誰もいなかった”…そんな話を複数の人から聞かされました。ヒルズがオープンしたのは2003年4月ですから、すでにその当初からこうした心霊現象が頻発していたようです。
私もオープン間もない頃に足を運んだのですが、土地の霊的磁場が狂っていることはすぐにわかりました。この周辺では大量の鉄筋が発する磁気が原因でコンパスが狂ってしまい、方位がなかなか定まらないという話も聞いたことがあります。地磁気が狂った場所というのは、たいてい霊的磁場も狂っています。そういう意味でここは心霊スポットとなる条件を十分に備えているのです。
オープン以来、六本木ヒルズでは様々な事件や事故が起き、世間を騒がせてきました。小学生が回転ドアに挟まれて死亡した事件を皮切りに、ゴミ集積場に遺棄された胎児の死体が発見された事件、リーマンブラザーズの倒産、村上ファンド事件やコムスン事件などの経済犯罪、芸能人が関係した薬物による女性の変死事件など、枚挙に暇がありません。これら一連の事故・事件を単なる偶然として捉えるのは、少し無理があるのではないでしょうか。私は霊的磁場の狂いが人間に影響を与えた結果であると考えています。
かつてこの敷地には四つの寺院があったのですが、ヒルズの建設に伴いすべて移転しています。また隣接する毛利庭園は長府毛利家の上屋敷の跡地ですが、そこでは吉良上野介を討ち取った赤穂浪士のうちの10人が預けられ、幕府の沙汰を受けて屋敷内の庭で切腹したという歴史も秘めています。つまり、ここは死者の因縁が積み重なっている場所です。そうした場所に巨大な建物を建設するに当たっては、土地に染み着いた因縁を解消する必要があるのですが、建設者側もその辺については考えていた節が見られます。
66プラザの広場の中央には、ママンと呼ばれる巨大な蜘蛛のオブジェが置かれています。あれは明らかに場の霊気と因縁の作用を封じる風水的呪物です。恐らく建設計画の時点で、呪術者や風水師が関わっていたものと思われます。しかし、その呪物をもってしても、地霊のパワーを完全に封じ切れてはいません。時折、そのエネルギーが噴出してしまい、霊的磁場の狂いもあいまって様々な事故や事件という形で現象化するのでしょう。これからも六本木ヒルズでは、周期的に災いが起こり続けるのではないでしょうか。ただ、直接的な霊障を受けたり、霊に憑依されたりといった危険性は全くありませんので、その点はご心配には及びません。