03-6625-2018第８回平和の滝
（北海道）
滝壺を見つめたまま動かない男……。
振り向いたその男の目は、爛々と輝いていた！
第8回は、平和の滝。北海道で最も有名な心霊スポットのひとつともされている。平和の滝という名前とは裏腹に、ここは自殺の名所として知られおり、その自殺者たちの霊を目撃したという人が今もなお後を絶たないのだ。果たして本当に霊は出るのか？霊視によって検証を行うことにした。
- 所在地
- 北海道札幌市西区平和
- 危険度ランク
- Ａ＋ ★★★★★
私の知人に札幌在住の女性がいるのですが、その彼女曰く「平和の滝は本当に恐い場所」とのこと。そこは北海道で最も有名な心霊スポット。過去に自殺者が続出し、浮かばれぬ霊たちが今も付近をさまよっているそうです。
「以前、真夜中に友人たちと肝試しに行ったのだが、その時に不気味な囁き声を聞いた──。」
といった内容の話を電話で聞かされました。ちなみに彼女はプロの霊能者ではありませんが、生まれつき霊感が鋭い人です。そんな平和の滝へ今回、実際に赴いてみたわけですが、到着してすぐにここは本物だ！と思い知らされました。
現地は地元の観光地として知られており、札幌市民の憩いの場となっているそうなのです。私が訪れたのは夜間だったこともあり、人影は全く途絶えていました。最初の霊を感知したのは滝に至る道すがらで、それは自殺者ではなく僧侶の霊でした。平和の滝は古くは右股の滝と呼ばれ、ある宗派の修行場だったそうなのです。私が遭遇した霊も生前にこの場所で滝修行をしていた方らしく、こちらから話し掛けるとすぐに応答してくれました。その言葉を要約すると「神聖な修行場が散々なことになってしまった。嘆かわしい」と。僧侶の霊は間もなく姿を消しましたが、その後、滝近くの暗闇に別の数体の霊を見つけました。いずれも人霊で、恐らくは自殺者の霊。中でも一際強い怨念に満ちていた男の霊は、じっと滝壺の底を見つめていました。その目は爛々と光り輝き、この世への未練と恨みの波動を強く放っていました。私はすかさず九字を切って、すぐに踵を返しました。
ここは以前ご紹介した福岡の犬鳴峠と同じパターンの心霊スポットです。かつて修行場だった頃に張られた結界が破れており、その破れが浮遊霊の類を惹きつけているのです。そして彼等に引っ張られる形で自殺する者が続出し、その自殺者たちがまた地縛霊となって棲み着く…という悪循環。滝への投身自殺だけでなく、過去には公衆トイレでの焼身自殺や高校生の首吊り自殺もあったそうですが、いずれも怨念霊が放つマイナスの波動が自殺志願者の絶望を増幅させてしまったのでしょう。
一般の人が昼間、訪れる分にはさほどの影響はないと思います。しかし、真夜中に肝試しなどをするのは厳に慎むべきです。そうした行為は霊の怒りを買いますし、日没後は陰気が増して地縛霊の念が強まるので、下手をすると憑依される恐れがあるからです。また憑依までされなくとも、霊に想念を操作されて訳もなく厭世的な気分が高まったり、悲観的になったりということも考えられます。肩が重くなったり、気分が悪くなったりなどの身体的な異変が現れるかもしれません。とにかくここは霊感のある人にとっても、またない人にとっても要注意の場所です。繰り返しますが、真夜中の訪問は絶対に避けてください。