第3回犬鳴峠
(福岡県)
塞がれた旧道トンネルの奥に浮かび上がる
恨みの霊、邪霊、浮遊霊そして魑魅魍魎…
訪れた者に祟りと災いを呼ぶ、危険度100%の
最恐心霊スポット!
第3回は、福岡県にある犬鳴峠。九州地方で、最も恐ろしいと言われている心霊スポット。ここの旧道トンネルでは過去に凄惨なリンチ殺人事件が起きており、近辺にある犬鳴ダムも自殺の名所として知られている。かつては交通事故も多発していたという、負の因縁が渦巻くこの土地に、本当に霊は出るのか!?
- 所在地
- 福岡県宮若市~糟屋郡久山町
- 危険度ランク
- A+ ★★★★★
犬鳴峠については、テレビの心霊特集や都市伝説本、あるいは実話怪談本などで頻繁に取り上げられており、その名を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。この峠には以前、カーブの多い悪路が走っていましたが、1975年に道幅の広い県道が開通して以来、福岡市と直方市を結ぶ近道として地元民に利用されています。交通量も多く、普通に車で通り過ぎる分には、特に不気味な雰囲気を感じることはないかもしれません。
心霊スポットとして知られているのは、すでに閉鎖されている旧道の方です。昔はそこの旧犬鳴トンネル付近で、霊を目撃したという人が後を絶ちませんでした。さらに80年代後半にこの廃道となったトンネル内で、未成年者による凄惨なリンチ殺人が起きてからは、事件の被害者の霊が出るという噂まで付け加わり、噂が噂を呼ぶ形で心霊スポットとしての知名度が高まりました。
この地を訪れたとき、最初に一帯の霊的磁場を確かめる目的で県道の方を車で通過しました。それから引き返して、入り口に柵が張られた旧道の前まで行ってみたのですが、すでにこの時点で私の精神はかなりのダメージを受けていました。とにかく土地の発する気の質が非常に悪く、それがこちらの霊的感覚を大きく狂わせるのです。ひと言で言うとこの峠は、事故や殺人事件、自殺のような人命に関わる深刻な事態が多発する場所、すなわち負の連鎖が起こりやすい、極めて不安定な霊的磁場に覆われているのです。気力を振り絞って九字を切った後、封鎖された柵越しに旧道のトンネル内まで遠隔霊視を試みたのですが、そのとたん額から脂汗が吹き出しました。真っ暗なトンネルの内部にはタチの良くない邪霊がひしめき合っていたのです!地縛霊や浮遊霊などの人霊のみならず、低級な動物霊や邪な精霊の類まで見受けられました。彼等はその場所で憑依する対象が近付くのを、まさに手ぐすね引いて待っている状態でした。私が霊視していることをすぐに向こうも気付き、ゲラゲラと笑いながら一斉に接近してきたので、咄嗟に霊封じの呪文を唱えて跳ね返し、すぐにその場を立ち去りました。
後で詳細に霊視してみると、この一帯は1,000年近く前に修験道の修行場として使われていたことがわかりました。その頃に行者によって張られた霊的結界が、保持する後継者がいないままボロボロに破れており、そのことが却って祟り霊や悪霊などの低級波動を寄せ集める原因になっていたのです。現在、封鎖された旧道へ踏み込むことは一切禁じられており、入ると法律的に罰せられるそうですが、この処置は霊的な観点から見ても大正解です。とにかく多少とも霊感のある人はもちろん、たとえ霊感ゼロの人でも立ち入ってはいけない禁断の場所。禁を犯して侵入すれば十中八九、何らかの霊障を受けるでしょう。遊び半分の肝試しなどは絶対に止めてください。