第51回 音宮宇奈美 先生
事故物件?
いわくつきの場所にお店をオープンしてしまいました。
埼玉県所沢市・遠藤咲さん(仮名)45歳
先月、夫とともに夢だった居酒屋をオープンしました。カウンター席だけの小さなお店ですが、リフォームにもしっかりお金をかけて、満足のいく内装となりました。ところが、人通りの多い道にあるにもかかわらず、閑古鳥が鳴いています。先日、たまたま来てくれたお客さんに「やっぱりここもガラガラだね! この場所に何軒か似たようなお店が入ってたんだけど、みんななぜか長続きしないんだよね~」と言われました。噂によると、この場所で自殺した店主の霊の呪いだとかなんとか…。もちろん、不動産会社には事故物件だなんて聞いていません。夫はそのお客さんの話を「根も葉もない噂だよ」と笑っていましたが、私には気になって仕方ありませんでした。どうすればいいかわからず、十数年前に利用したことのある電話占いで、店舗を見ていただくことにしました。
音宮先生は、「大丈夫ですよ。その場所に不成仏霊はいません」ときっぱり。信頼している音宮先生の言うことだから間違いないのでしょうが、では、どうして同じ場所にオープンしたお店が次々につぶれてしまうのでしょうか…。聞いてみたところ、「霊の仕業ではなく、同じ通りにある他のお店に勝てなかったのでしょう」と言われました。確かに、私たちの店の通りには、十年以上続いている居酒屋が数軒あります。さすが、先生にはお見通しなのだなと思いました。
さらに、音宮先生はこんなアドバイスをくださいました。「その場所で長くやっていくには、お店に神棚を飾ってください。入口近く、目線より高い位置がよいでしょう。そしてその場所にゆかりのある神社で、“商売繁盛”のお札を授かり、神棚に奉るのです。毎日お水かお酒を用意して、参拝してください」とのこと。その後、すぐに神棚を用意して、先生の言った通りお札を飾り、毎日お祈りしました。すると10日ほど経った頃、店内が連日満席になるくらいお客さんが来るようになったんです。最近では、満席でお断りすることも出てきたくらいです。何もかも、先生のおかげです。