03-6625-2018第14回 戸野倉春 先生
マンションの屋上で起きた飛び降り自殺。
それ以降、娘が屋上に行きたがるようになり…
神奈川県川崎市・石野麻子さん（仮名）37歳
先日、私達家族の住んでいる9階建てマンションで飛び降り自殺がありました。亡くなったのはマンションの住人ではなく、全く関係のない人で、たまたまやってきて飛び降りたようです。屋上に繋がる扉のカギが開いていたらしく、そこから勝手に侵入して目の前の通りに向かって身を投げ、地面に激突してそのまま即死だった、とのことでした。
その日、私達家族は出かけていたのですが、出先から帰ってきたらマンションの前にまだ警察がいたので、何かあったのかな、とは思っていました。その後日、エントランスで顔見知りの住人さんと会ったので「昨日は何かあったんですか？」と聞いてみました。すると「飛び降りがあったのよ」と言って、詳しい話を教えてくれました。
旦那に話すと、旦那も顔をしかめていました。私も旦那ももともと霊やオカルトといったものは気にしない性格なので、「本当に迷惑」「物件の価値が下がるのが嫌だ」という感想でしたが。ただし、私達には4歳になる娘がいるのですが、旦那と相談して「娘には話さないでおこう」と決めました。
娘の様子がおかしくなったのはその直後です。普通、自分の住んでいるマンションであっても自分の部屋のある階より上の階に行く用事なんてありませんし、行ってみようとも思いません。私達家族は7階に住んでいるのですが、7階より上に行ったことなど数えるほどしかありません。しかし、娘がしきりに「上に行きたい」「屋上に行きたい」と言うようになったのです。さらに最近はそれがエスカレートして、ひとりで家を出て、上の階まで行ってしまうようになりました。
例の事件以降、屋上に繋がる扉は改めてきっちりカギが施錠されたので、娘がひとりで屋上に行こうとしても絶対に行けないのですが、その行動がとても不気味で、「もしかして娘は霊に取り憑かれているんじゃないか」と思うようになりました。旦那と相談して「一度、霊能者とかに見てもらったほうがいいかもしれないな」ということになり、電話相談で霊障問題をしっかり鑑定してくれると評判の戸野倉春先生に鑑定をお願いすることにしました。
戸野倉春先生に霊視をしていただきましたところ、やはり娘の行動には飛び降り自殺した方の不浄霊が関係しており、霊に手招きされるように屋上に誘導されているそうです。自殺者の方は若い女性。男性との恋愛沙汰の挙句に自ら死を選び、たまたま通りかかったご相談者様のマンションに侵入し、そこを死に場所にした、と教えてくれました。娘は少々霊感が強く、その彼女の不浄霊が見えているそうなのです。確かに言われてみれば、娘は時々、部屋でひとりで誰かと会話しているような感じでひとりごとを言ったり、何もない空間をじっと見つめたりすることがあります。てっきり私は幼い子供特有の行動のひとつかと思っていましたが、霊感がある、というのも納得がいきます。
その自殺した女性の霊は、自分が見えている娘のところにたびたび現れているそうで、「屋上で遊ぼう」と誘っているそうなのです。彼女は娘を道連れにしようとしているわけではなく、ただ生前に抱えていた寂しさを紛らせるために誘っているようですが、それでも霊的に危険な状態であることに変わりはないようで、「ただちに除霊で娘さんから霊を引きはがす必要があります。また、霊体を説得して、娘さんに関わらないようにする必要もありますね」とおっしゃいました。
それから先生は、祈祷でその霊体を呼び出し、対話をしてくれました。「娘さんを連れていってはいけない」「あなたは死んでいるし、娘さんは生きている。分別を弁えなければ駄目」「あなたも早く成仏して新しく生まれ変わりなさい。こんなところにいてはいけない」「私が浄霊してあげるから、霊界にかえりなさい」と話す声が聴こえました。そんな問答の後しばらくして、「終わりました。浄霊が完了しましたよ。娘さんはもう大丈夫です」とおっしゃってくれました。
その鑑定以降、娘が屋上に行きたがる行動がピタリと収まりました。そして鑑定から数日後、ふいに「最近、お姉さんがいない」と言い出したんです。娘曰く、ここしばらくの間、時々お姉さんが遊びに来て「屋上に行こう」と誘われていたらしいのです。とても優しい感じのお姉さんだったらしく、「また会いたい」と寂しそうに言っていました。私には霊的なことは分かりませんが、母親ですので、娘が嘘をついていないことはわかります。自殺した女性の方は、先生がおっしゃっていた通り、本当に寂しくて娘を誘っていたのだろう、生前は心根が優しくて寂しがり屋な女性だったんだろうな、と思いました。縁もゆかりもない見ず知らずの方ですが、ご冥福をお祈りしています。戸野倉春先生、素晴らしい鑑定をしていただき助かりました。本当にありがとうございました。