第8回 松永詩絵 先生
娘が学校帰りに古びた人形を拾ってきました。
それを部屋に置いておいたら、やっぱり異変が…。
東京都大田区・宇藤綾音さん(仮名)40歳
小学生の娘が学校帰りに古びた人形を拾ってきました。「そんな不気味なもの捨ててきなさい」と怒りましたが、「かわいそうだから」と言ってどうしても手放そうとしないので、仕方なく、綺麗に洗って娘に返して、しばらく様子を見ることにしました。
そして翌日。やっぱりおかしなことが起きました。娘は人形を自分の部屋のラックの上に置いて学校に行き、それから私はひとりで洗濯や皿洗い、掃除などをしていたのですが、娘の部屋に掃除機をかけに入ると、人形がラックから落ちていたのです。最初は「バランスが悪かったのかな」と思い、またラックの上に戻しました。でも掃除を終え、居間でちょっと一休みしていると娘の部屋から「ゴトン」という音がし、見に行ってみると、また人形が落ちていたのです。「やっぱり変な人形なのでは……」と頭をよぎりましたが、「いや、そんな非科学的なことがあるわけない、気のせいだ」と思い込み、また元に戻しました。しかし数十分後、また娘の部屋から「ゴトン」という落下音が……。やっぱり人形は落ちていました。
この人形は絶対におかしい。もしかして呪いの人形なんじゃ。そう思うと怖くなり、昔買った雑誌に載ってた電話占い特集をすぐに開き、ピックアップされていた霊感占い師の先生に電話で相談することにしました。それが宜保鑑定事務所の松永詩絵先生でした。
先生と電話が繋がると、ご挨拶も早々にすぐ異変に気づかれたようで「なにか霊的な気配を感じます」と言われました。それから「現在はご自宅でしょうか。隣の部屋……人形のようなものが視えます」とハッキリ霊視で言い当てられたのです。さすが霊感占い師の先生。さっきまで感じていた恐怖も忘れて素直に「すごい……」と感動しました。
先生は霊視を続けて下さいました。「その人形には霊が宿っていますね。元々は弱い浮遊霊のようですが、持ち主の方に大切にされているうち、念を吸収して、かなり強い霊力を秘めているようです。決して邪悪な霊ではありません。呪いの人形ではありませんよ。しかし持ち主の下に帰りたがっているようです。『帰りたい』という霊の強烈な意思を感じます」とおっしゃいました。
「あの、人形は娘が……」そう言い掛けると、先生は私の言葉を先読みして「娘さんが学校の帰りに拾ってこられたのですね。わかります。夕方、娘さんを連れて、その人形を拾った場所にもう一度足を運んでみて下さい。本当の持ち主に会えますよ」そう教えてくれました。
午後3時過ぎ、娘が学校から帰ってきたので、「お人形さんは元の持ち主のところに帰りたがっているみたい。拾ったところに連れていってあげましょう」と説明すると、娘は納得して、先日人形を拾ったという場所に案内してくれました。すると、娘が言った場所に、小さな女の子とお母さんの方らしきふたりがウロウロしていたのです。「あの……もしかして」そう話しかけると、その女の子は娘の抱える人形を見て「あっ!」と声を上げました。本当に持ち主の子がいたのです。人形を返すと、その子とお母さんに何度もお礼を言われました。
松永詩絵先生の鑑定がすべて的中したおかげで人形を元の持ち主に戻すことができました。娘とその子はそれ以来友達になったようで、お互いの家を行き来する仲になりました。先生のおかげで娘にお友達が増えました。素晴らしい鑑定をしていただき、誠にありがとうございました。