第5回 糸屋剛健 先生
引っ越し先が幽霊マンションでした。霊能者の先生にお祓いをお願いしたところ、怪異現象がピタリと止みました。
東京都世田谷区・鹿野晴美さん(仮名)33歳
昨年の春、主人の仕事の関係で都内某所のマンションに転居しました。部屋は七階、2LDKのごく普通の間取り。そこに住み始めて最初の一週間くらいは全く気づかなかったのですが、それを過ぎた辺りから急におかしな現象が起こり始めました。例えば、
- 真夜中、突然に玄関チャイムが鳴る。だがドアスコープ越しに外を見ても誰もいない。これが毎晩、繰り返されるようになった。
- 部屋に置かれた小物類や衣類などが何故か別の場所に移動している。玄関に脱いであったはずのサンダルが後日、押し入れの中から発見されたこともあった。
- ベランダのカーテンが風もないのに揺れる。サッシを閉めても揺れ続けていたこともあった。
- ベランダのすぐ外を何か黒い影が一瞬横切るのを何度も目撃。最初は鳥かと思ったが、目を凝らしてみたところ掌に収まるほどの大きさの真っ黒な球体だった。
- リビングでテレビを見ていると急にノイズが入り、微かな人の声のような音が聞こえる。それはすぐに止むものの、一日のうちで数回、同じ事が繰り返される。
こうした不可解事が毎日のように起き始め、私も夫も言い知れぬ違和感を深めていました。そして決定的な出来事が起きるようになったのは入居後、一ヶ月を過ぎた頃からです。それは、
- 深夜、誰もいないキッチンで水音が聞こえ、夫が確認しに行ったところ、ピンクのワンピースを着た髪の長い女がシンクに向かって立ち尽くしている姿が一瞬見え、霧のように消えた。
- 寝室で頻繁に金縛りに遭うようになった(夫婦揃って)。その金縛り中に一度だけ夫が、掛け布団の上に馬乗りで跨る女の姿を見た。それはキッチンで見た女と同じ服装、ヘアスタイルをしていた。
ここに至って私と夫は、これが心霊現象であると確信しました。当然ながら気味悪くてたまらなくなり、引っ越しも検討したのですが、当時は資金不足で実行することができず、最終的にはお祓いをしてもらうことを決めました。ただ知り合いに祈祷師や霊能者がいるわけでもなく、知人や友人のツテでもそうした人物が見つからず途方に暮れていたところ、電話占いで霊能者に相談できるということを偶然手に取った女性誌で知り、早速そのサービスを利用してみました。
そして辿り着いたのが、私でも知っている伝説的な霊能者と同じ名前を持つ、宜保鑑定事務所。相談をお願いしたのは、糸屋剛健先生という霊能者です。私が一通りの事情を話すと、先生はしばらく無言で霊視?を続け、やがて静かな声で語り始めました。
「今、住んでおられるマンションの部屋は事故物件です。七年前に若い女性が室内で自殺しています。リビングのドアノブにロープを括り付けての縊死です。その後、何人か入居者が入れ替わったので、不動産屋の方でも事故物件の告知義務はありませんから、あなた方は何も知らずに入居されてしまったわけです。運が悪かったですね。……この女性の霊が発する念は今もかなり強く残存していますから、このまま無理に住み続けていると、単に恐い目に遭うだけではなく、ご夫婦の精神面や身体面に非常に悪い影響が出てきます。これは早急にお祓いしなくてはなりませんね」こちらは怪異な現象を実際に体験した身ですから、先生の話はすぐに納得することができました。
「とりあえずこの電話で簡単なお祓いをしておきます。それで心霊現象は一時的に止むはずです。ただし、長くは効果が続かないので、数日中にきちんとした浄霊の儀式を執り行うことをお約束しておきます」
「それじゃ、その浄霊をしてもらえればこのまま無事に住めるようになるということですか?」「いいえ。そこのお部屋を含めたマンション自体が、家相と風水の面から見て非常に霊を呼びやすい立地となっていますから、お金に余裕ができたら、できるだけ早く退去されることをお勧めします」と、それが結論でした。
先生が言っていた通り、鑑定を受けたその日から様々な怪異現象はピタリと止みました。直接、出向いてもらってお祓いしてもらわなくてもこれほど顕著な効果が出るものなのかと、とても感心しました。糸屋先生の霊能力のレベルの高さには本当に舌を巻きました。
その後、問題のマンションからは半年ほどで引っ越すことができました。同じような目には二度と遭いたくなかったので、新しい部屋選びをした際には、候補の物件について全部、糸屋先生に霊視してもらい、霊的に見て一番問題のないマンションに引っ越すことができました。これを読んでいる皆さんの中で、今、同じような現象に悩んでいる方がもしいたら、ぜひ宜保鑑定事務所にご相談されることをお勧めします。